「松本城の日」世界遺産登録に向け機運を 記念品配布など催し

11月10日は、国宝・松本城の世界遺産登録に向けた機運を高めようと定められた「松本城の日」です。
松本城では、記念品の配布などさまざまな催しが行われています。

11月10日は、明治時代のはじめに松本城の天守が取り壊されそうになった際、保存に向けた資金を集めるため地域の人たちが中心となって天守で博覧会を始めた日にあたります。
松本市などは、松本城を市民が守ったことを広くアピールするとともに、世界遺産登録への機運を高めようと、11月10日を「松本城の日」と定めています。
10日は制定後2回目の「松本城の日」で、松本城公園では、オリジナルのメモ帳や城を築いた石川数正らのマグネットシールなどが先着300人限定で配られました。
松本市はあいにくの雨の天気となりましたが、大勢の人が朝から列をつくり、配布が始まっておよそ10分で300人分すべてを配り終える盛況ぶりでした。
鹿児島県から来た50代の男性は「松本城を初めて見ましたが圧倒されました。世界遺産に登録されるべき城だと思いました」と話していました。
松本市文化振興課の清澤明子課長は「世界遺産登録を目指すなかで多くの方に松本城を誇りに感じてもらうようにしていきたい」と話していました。