ウクライナのプラネタリウム解説員招き 天文勉強会 伊那市

ロシアによる侵攻を逃れて日本に避難しているウクライナのプラネタリウム解説員が、県内の天文関係者に現地の様子やウクライナの天文について説明しました。

8日、伊那市で開かれた県内の天文関係者による勉強会に招かれたのは、ウクライナ東部ハルキウ州のプラネタリウムの解説員で、今は東京に避難しているオレナ・ゼムリヤチェンコさんです。
はじめに、ゼムリヤチェンコさんは、勤めていたプラネタリウムの施設で床や窓が破壊されたことなど、侵攻による被害の大きさを説明しました。
そして、星空の解説のなかで、ウクライナでは、天の川は「商人の道」を意味する「チュマクの道」と呼ぶことや、伊那市とハルキウ州は緯度が違うため、北斗七星や北極星の見える位置も違うなどと説明しました。
佐久市から参加した女性は、「日本では北斗七星を春の星座として紹介するので、秋に北の空にある北極星の解説をされたのは新鮮だなと思いました」と話していました。
ゼムリヤチェンコさんは、「長野県の星空はとてもきれいで感動しました。私の勤めていた施設が残っているか分からず、考えるのも怖いのですが、故郷に戻って仕事を再開したいです」と話していました。