職員5人が死亡の小布施町 第三者委員会が報告書

令和2年度からの2年間に小布施町の職員合わせて5人が自殺や病死などで相次いで死亡したことをめぐり、町が設置した第三者委員会は、このうち4人について職員数の削減による長時間勤務が常態化し、健康管理に問題があったとする報告書をまとめました。

小布施町では、令和2年度からの2年間に、職員3人がみずから命を絶ったほか2人が病気によって死亡しました。
これを受けて町が設置した第三者委員会は、以前から持病があった1人を除く4人の勤務状況などを調べてきました。
1日、公表された調査報告書によりますと、4人については職員数の不足による長時間勤務が常態化し健康管理に問題があったとしています。
中には亡くなる前の時間外勤務が2か月連続でおよそ100時間に上った職員や、定期健康診断を受けていなかった職員もいたいうことです。
また、職員2人については、上司らが心身の状態悪化を認識していたにもかかわらず休暇を取得させるなどの対応を取っていなかったということです。
小布施町の桜井昌季町長は「新規職員の積極的な採用や労務管理の見直し、職員との対話などをさらに強化し、同じことが二度と起こらないよう働きやすい職場環境作りを進めていきます」とコメントしています。