長野 “御柱祭を後世へ” 学生描いた大絵馬完成 県立美術館

去年、長野市の神社で24年ぶりに行われた「御柱祭」の様子を後世に残そうと、市内の学生が描いた大きな絵馬が完成し、県立美術館でお披露目されました。

県立美術館で行われたお披露目式には、今回、絵馬を制作した長野市の長野美術専門学校の10人の学生と、神社の関係者が集まりかけ声を受けて除幕しました。
長野市中心部の4つの神社では、数えで7年に1度、境内に柱を建てる「御柱祭」を持ち回りで行っていて、祭りの開催後、その様子を大きな絵馬に描き、神社に奉納する習わしが、江戸時代から続いています。
今回の絵馬は、縦1メートル、横3.5メートルあり、学生たちは去年、水内大社で24年ぶりに行われた祭りの様子をことし5月から描いてきました。
絵馬には、新型コロナウイルスの感染対策としてマスクを着用する参加者や、疫病よけの妖怪「アマビエ」の描かれたお札などがデザインされ、コロナ禍の御柱祭を後世に残すものとなっています。
この絵馬は、今月23日まで県立美術館で公開されたあと、今月24日に水内大社に奉納されることになっています。
女子学生は「コロナ禍など今の時代の様子を100年、200年先まで伝えていきたいとの思いで制作したので、多くの人に見てもらいたいです」と話していました。