山岳遭難救助技術訓練 県警救助隊員が全国の警察官指導 長野

山岳遭難救助の技術や知識を学んでもらおうと、全国から集まった警察官を対象に、長野県警の救助隊員が指導にあたる研修会が長野市で行われています。

この研修会は、警察庁が例年この時期に開いていて、ことしは東京と北海道、それに22の県の警察から研修生24人が参加しました。
18日は長野市にある「物見の岩」と呼ばれる岩場で訓練が行われ、参加者たちは長野県警の山岳遭難救助隊員からロープの結び方や岩場での安全確保の方法などを学んでいました。
また、高さおよそ15メートルのほぼ垂直の岩場では、参加者たちが安全を確認しながら慎重におりていました。
訓練に参加した新潟県警の石坂正和さんは「長野県警のレベルの高い技術を習得して、救助技術の向上につなげたい」と話していました。
警察によりますと、全国の山岳遭難の発生件数は去年、過去最多の3015件で、死者・行方不明者は327人に上ったということです。
指導にあたった長野県警山岳遭難救助隊の岸本俊朗隊長は「救助経験や技術を研修生に還元したい。ことしも遭難が多い状況が続いているので、登山者は安全第一で登ってほしい」と話していました。