小諸市動物園の再整備工事で奈良時代の竪穴住居跡見つかる

小諸城の跡地につくられた小諸市動物園の再整備工事に伴って行われている発掘調査で、奈良時代の竪穴住居の跡が見つかり、小諸城が築かれる前からこの場所で人が暮らしていたことが分かったということです。

小諸市動物園は500年あまり前の戦国時代に築かれた小諸城の跡地につくられていて、市の教育委員会は動物園の再整備工事に伴って発掘調査を行っています。
その結果、市の教育委員会によりますと、奈良時代の竪穴住居の跡や江戸時代の建物の跡が見つかったということです。
奈良時代の竪穴住居の跡からはかまどの跡や外壁を支えるため積み重ねたとみられる軽石などが見つかり、小諸城が築かれる前からこの場所で人が暮らしていたことが分かったということです。
また、江戸時代の建物の跡は、小諸城の建物の配置を記した古い絵図に描かれている米を貯蔵する「扶持蔵」や休憩所として使われていた「次茶所」のあった場所から出土していて、絵図の正確さを明らかにしたとしています。
市教育委員会は、今回の発見を踏まえて、来月、一般向けの見学会も開催するとしています。
小諸市教育委員会文化財・生涯学習課の井出勇介さんは「小諸城の歴史を理解する上で重要な発見になった」と話していました。