山の遭難 3連休に相次ぎ2人死亡 警察「天気など確認を」

9日までの3連休に県内の山では遭難が相次ぎ、2人が死亡しました。
警察は、今月に入って気温が下がるなか、低体温症で行動不能になる登山者もいるとして、事前に必ず天気予報などを確認するよう呼びかけています。

9日までの3連休中、県内の山ではちょうど1年前の3連休より10人多い16人が遭難し、2人が死亡、9人がけがをしました。
死亡事故はいずれも8日に発生し、このうち長野市の戸隠山では、「蟻の塔渡り」と呼ばれる難所を通過していた東京・世田谷区の会社員がおよそ200メートル滑落し、その後死亡が確認されました。
また、北アルプスでも、標高2700メートル付近で千葉市の団体役員が100メートル以上滑落し、死亡しました。
県警察本部山岳安全対策課によりますと、新型コロナが5類に移行したことしは登山者が去年よりも増えていて、中でも高齢の登山者が体力不足で遭難するケースが相次いでいるということです。
また、今月に入って気温が低下していることから、標高の高い場所でみぞれや吹雪などに見舞われ低体温症になって行動不能になる危険も高まっているといいます。
山岳安全対策課は、入山前に必ず天気予報を確認し、前線の通過や寒気の流れ込み、それに冬型の気圧配置などの予報が出ているときは、入山は控えるよう呼びかけています。