北アルプス 五竜岳で滑落の男性 死亡確認

今月10日、北アルプスの五竜岳で60代の男性が滑落し、搬送先の病院で死亡が確認されました。

今月10日の午前10時前、北アルプスの五竜岳の標高およそ2330メートルの遠見尾根登山道で「同行者が滑落した」と登山をしていた男性から警察に通報がありました。
警察によりますと、東京 練馬区に住む加納久裕さん(61)が、登山道からおよそ100メートル下の斜面の岩場で倒れているのが見つかりました。
天候不良のためヘリコプターが飛べず、発見から2日後の12日午後4時半すぎに救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
加納さんは、滑落した前日から3人組のパーティーで入山し、五竜岳の山小屋に宿泊したあと、白馬村に向けて下山中だったということで、警察が、事故の詳しい原因を調べています。
県内では、山での事故が相次いでいて、警察はヘルメットなどの装備を整え気象状況を確認するなどしたうえで自分の実力以上の山には登らないよう呼びかけています。