県立高校の7000人余の個人情報流出か 不正アクセスで

県教育委員会は、県立高校のパソコンが不正にアクセスされ、生徒の成績などを含む7000人余りの個人情報が流出したおそれがあると発表しました。

県教育委員会によりますと、今月10日、東信地区の県立高校の教諭が業務用のパソコンでニュースサイトを閲覧していたところ、ウイルスに感染したことを示す警告画面と連絡先が表示されました。
教諭が電話をかけ、外国人とみられる男の指示で遠隔操作をするためのアプリをダウンロードしたところ、パソコンが相手に操作されたということです。
このパソコンや共有フォルダにはこの高校の平成16年度以降の生徒およそ6800人の成績や職員およそ270人の電話番号など、合わせて7000人余りの個人情報が保管されています。
これまでに具体的な被害は確認されていないものの、県教育委員会は個人情報が流出したおそれがあるとしています。
県立高校では先月も今回と同じアプリを通じた遠隔操作で業務用のパソコンが不正にアクセスされ、およそ1700人の個人情報が流出したおそれがあり、県教育委員会は県立学校でのこのアプリのダウンロードを12日に制限しました。
教諭は「先月の不正アクセスの事案を知っていたが、サイトで警告音が鳴るなどして焦って正常な判断をできなかった」と話していて、高校では、13日から関係者への説明と謝罪を始めたということです。
県教育委員会は「情報管理のマニュアルの再点検や、情報の適正な管理を徹底するよう努める」とコメントしています。