信濃毎日新聞 夕刊の発行 今月末で休止へ

長野市に本社のある信濃毎日新聞社は、100年余り続いた夕刊の発行を今月末で休止することになりました。

これは、信濃毎日新聞社が12日の新聞で発表しました。
それによりますと、今月30日を最後に夕刊を休刊するとしていて、理由について、新聞を発行するための原材料費や輸送費などの上昇に加え、インターネットの普及でニュースの伝わるスピードが増し、主に、その日のできごとを伝えてきた夕刊をめぐる環境が変化したとしています。
休刊に伴い、これまで夕刊に掲載されていたコラムなど一部の連載企画は、朝刊やデジタル版に掲載するほか、当日のニュースはデジタル版で速報するとしています。
信濃毎日新聞社は「読者のみなさまに寄り添い、暮らしに役立つ質の高い情報をお届けするよう努めてまいります」とコメントしています。
信濃毎日新聞社によりますと、1922年1月に発行を開始した夕刊は、昭和53年10月のピーク時の発行部数はおよそ7万3000部でしたが、ことし7月時点では1万7000部余りに落ち込んでいました。
このほか、朝刊の購読料も、原材料費の高騰などを受けて、来月1日に3400円から3900円になるほか、朝刊の1部あたりの定価も150円から160円に改定するということです。