ルソーやシャガール 音楽にも造詣深い画家の作品展 下諏訪町

アンリ・ルソーやシャガールなど、音楽にも造詣が深い画家たちの作品を集めた企画展が下諏訪町で開かれています。

下諏訪町のハーモ美術館で開かれている企画展は、画家でありながら音楽にも深い関わりを持つ3人の作品、35点を紹介しています。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した、フランスの画家、アンリ・ルソーは、バイオリンを演奏し、音楽教室を開いていたほどで、音楽に関係した作品も残しています。
このうち、「ラ・カルマニョール」は、フランス革命の歌を人々が歌いながら輪になって踊る様子が描かれています。
また、「色彩の魔術師」と呼ばれるマルク・シャガールは、パリのオペラ座の天井画を手がけたことで知られ、作品の中にもバイオリンや笛を持つ人が多く描かれています。
このほか、20世紀のフランスで活躍したアンリ・マティスが、感覚的に切り抜いた色紙をリズミカルに並べる手法で仕上げ、即興で音を奏でる「ジャズ」に通じるとして、「ジャズ」と名づけられたシリーズの作品も展示されています。
美術館の小林匠学芸員は、「会場では、ルソーが作曲した曲も流しているので、絵画と音楽の世界を目と耳で楽しんでもらいたい」と話していました。
この企画展は今月24日まで開かれています。