県内の景気判断 3か月連続据え置き

日銀松本支店は今月の県内の景気について、「生産に弱めの動きが見られるものの持ち直している」という判断を3か月連続で据え置きました。

日銀松本支店が6日発表した金融経済動向によりますと、生産はパソコンやスマホ関連の新規受注が減少しているほか、海外景気が鈍くなるなかで機械や関連部品の生産が横ばいとなっていることなどから、「弱めの動きとなっている」としています。
一方で、雇用や所得についてはことしの春闘で大幅な賃上げの動きが見られたことなどから「持ち直している」としています。
また、個人消費は新型コロナの5類移行後、団体客や海外からの観光客が増えているなどとして「緩やかに増加している」としています。
こうした状況を踏まえ、日銀松本支店は今月の県内の景気について「生産に弱めの動きがみられるものの持ち直している」という判断を3か月連続で据え置きました。
今後の見通しについて日銀松本支店の山本格支店長は「在庫調整や供給制約などコロナ禍で生じた経済のゆがみが今後どう影響するかや、物価高騰による個人消費の動向などを注視していきたい」と話しています。