11年前小学校が焼失 焼け残った校舎の清掃活動 長野 上田

11年前の9月5日、校舎が火事の被害にあった上田市の小学校で、焼けずに残った校舎を大切に使い続けようと児童らが清掃活動を行いました。

上田市の浦里小学校では2012年9月5日の火事により、大正時代に建てられ映画のロケにも使われた木造の校舎などが全焼しました。
一方、昭和12年に建てられた校舎1棟は焼けずに残り、小学校では将来にわたって大切に使い続けようと、火事の起きた9月5日を「校舎を大切にする日」に定め、毎年、清掃活動を行っています。
5日は、児童や保護者、地域の人などおよそ100人が参加して階段や廊下、それに窓などを心を込めて掃除しました。
そして、ことし入学した1年生には、昔の校舎のなごりを伝えようと、焼けた校舎の廃材から作られたコカリナがプレゼントされました。
清掃活動に参加した6年生の男の子は「気持ちを込めて掃除しました。これからもずっときれいな校舎であってほしいです」と話していました。
また、地元の70代の男性は「当時、現場に行きましたが、焼け落ちた校舎の姿は今でも忘れられません。あの日を忘れないためにも校舎をきれいにする活動を続けたいです」と話していました。