浅間山・焼岳の状況(28日)

火山活動への警戒が高まっている浅間山と北アルプス・焼岳の状況です。

気象庁によりますと、ことし3月に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた浅間山では、山体の膨張を示すと考えられる、わずかな地殻変動が28日も続いています。
火山性地震は先月は1日に160回を上回る日もありましたが、今月25日は7回、26日は2回、27日は3回、28日は午後3時までに1回でした。
気象庁は、引き続き小規模な噴火のおそれがあるとして、山頂の火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、地元自治体などの指示に従い、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
一方、長野と岐阜の県境にある北アルプスの焼岳は、今月16日から19日にかけて、山頂付近を震源とする火山性地震が10回程度にまで増加しました。
しかし今月20日以降、回数は減少し、26日から28日午後3時までは観測されていません。
気象庁は、登山する際には火山活動の異変に注意し、ヘルメットの着用など安全対策を行うよう呼びかけています。