御嶽山で噴火を想定 登山者参加の避難訓練 長野 木曽町

9年前に死者・行方不明者が63人に上る戦後最悪の噴火災害が起きた御嶽山で火口近くの尾根の立ち入り規制が解除されてから初めての避難訓練が行われました。

26日の避難訓練は、先月末に火口近くの尾根「八丁ダルミ」の立ち入り規制が解除されて以降増加している登山者の安全を守ろうと木曽町が行いました。
はじめに登山口で、訓練に参加する登山者らに位置情報を確認するための発信器が配られました。
そして正午すぎになると、防災無線から噴火を知らせるサイレンが鳴り響き、山頂付近の登山者らが神社の建物や噴火後に設置されたシェルターに逃げ込みました。
26日の訓練では、名古屋大学などが避難の様子をドローンで撮影したほか、防災科学技術研究所が登山者に身につけてもらった発信器のデータを分析することにしていて、防災計画の改善に役立てる方針です。
木曽町三岳支所の野田智彦主査は「訓練を行うことでどう避難すべきかが分かり、噴火が起きた際の行動を考えるきっかけにもなる。結果を分析して今後の対策に生かしたい」と話していました。