“医療的ケア児”の支援強化 体制整備などを長野県に要望

病気や障害で医療的なケアが必要な子どもとその家族などの支援を行う団体のメンバーらが阿部知事と懇談し、当事者の声を届ける体制の整備など支援の強化を要望しました。

塩尻市で行われた懇談には、病気や障害で日常的にたんの吸引や人工呼吸などを必要とする「医療的ケア児」とその家族などの支援を行う団体のメンバーと阿部知事らが出席しました。
この中で、塩尻市の支援団体「ピアリイ」の倉下由紀さんらは、医療的ケア児をめぐって地域間で支援体制に格差があることや相談窓口のない地域があることなどを説明しました。
そのうえで、市町村とも連携した相談窓口の整備や、医療的ケア児を一時的に預かる体制の拡充、それにほかの子どもと一緒に保育所や学校に通える環境の整備などを要望しました。
これに対し阿部知事は「今後も定期的に話し合いの場を設けるなどして、皆さんの思いに寄り添えるよう取り組んでいきたい」と応じました。
倉下さんは「医療的ケア児など障害があるお子さんと家族は各地域にいるので、そうした方々の声を集めて県や市町村と対話し、ともに課題に向き合っていきたい」と話していました。