長野 県立高校PCに不正アクセス 約1700人の情報流出か

県教育委員会は、県立高校のパソコン1台が不正にアクセスされ、生徒の成績などを含むおよそ1700人分の個人情報が流出したおそれがあると発表しました。

県教育委員会によりますと、今月20日、北信地区の県立高校の教諭が私用の携帯電話に着信があった番号について、業務用のパソコンで検索したところ、ウイルスに感染したことを示す警告画面と連絡先が表示されました。
教諭がその連絡先へ電話し、電話に出た男の指示に従っているうちに、パソコンが遠隔操作されたということです。
パソコンからアクセスできる共有フォルダには、この高校の平成28年度以降の生徒の成績や職員の電話番号などおよそ1700人分の個人情報が保管されています。
今のところ具体的な被害は確認されていないものの、県教育委員会はこれらの個人情報が流出したおそれがあるとしています。
教諭は「ウイルスに感染したという表示が出て慌ててしまった」と説明しているということで、高校では、在校生や卒業生などに23日から経緯の説明と謝罪を始めました。
県教育委員会の内堀繁利教育長は会見で、「多くの方に、ご迷惑をかける可能性があり、重く受け止めている。パソコンのセキュリティーポリシーに反する行為が行われており、改めて教員にどんな行為を行ったらいけないのか具体的に周知していきたい」と述べました。