長野県 障害者就労支援施設 運営法人の指定 初めて取り消し

県は、複数の利用者に虐待を繰り返していたなどとして、上田市で障害者の就労支援施設を運営する法人の指定を取り消す行政処分を行いました。
県が障害者の支援を行う事業者の指定を取り消すのは初めてだということです。

指定を取り消す行政処分を受けたのは、上田市で障害者の就労支援施設、「就労支援センターさんと」を運営する一般社団法人「蚕都会」です。
県の監査や聞き取りなどによりますと、「就労支援センターさんと」では去年7月、男性職員などが利用者の男性を殴ってけがをさせたほか、同じ男性職員が別の利用者に対してたたいたり蹴ったりするなどの虐待を繰り返していたということです。
また、法人の代表理事が職員に口止めをして県の調べに虚偽の答弁を行っていたということです。
このため県は、22日、今月末で法人の指定を取り消す行政処分を行いました。
障害者の支援を行う事業者の指定を取り消すのは初めてだということです。
県は「重大な事案が発生し、重く受け止めている。虐待防止の取り組みを行っていない施設には指導を行いたい」としています。