外国籍の子らの学習支援 大学生ら 夏休みの宿題など手伝う

長野市に住む外国籍の子どもの学習を支援しようと、地元の大学生たちが中心となって、夏休みの宿題などを手伝う取り組みが行われました。

この取り組みは、信州大学教育学部の学生を中心に18年前から行われています。
今月10日、長野市の複合施設には、学生5人と中国籍やフィリピン国籍の子どもたち4人が集まり、まずは好きな食べ物や動物をテーマにおしゃべりをして交流を深めました。
このあと、子どもたちは持参した夏休みの宿題や漢字の教材を取り出し、学生たちに教わりながら問題に取り組んでいました。
小学2年の男の子は「国語と算数をがんばって、きょうは漢字を10個くらい覚えたいです」と話していました。
信州大学教育学部3年の築島舞さんは「学校現場では日本語を教える教師が十分ではなく、こうした機会が必要になっています。日本語教育に興味があるので継続して取り組みたいです」と話していました。
長野市によりますと、ことし5月時点で市内に住む外国籍の子どもは143人で、コロナ禍のここ数年は横ばいで推移していましたが、今後は増える可能性があり、学習支援のニーズは高まっているということです。