県が導入目指す「空飛ぶクルマ」 活用方法や課題など意見交換

県が導入を目指しているドローンなどの技術を応用したいわゆる「空飛ぶクルマ」について、自治体の職員などが活用方法や課題について意見を交わしました。

「空飛ぶクルマ」はドローンなどの技術を応用し、ヒトやモノを乗せて主に電動で飛行できる機体で、交通渋滞の解消や物流の効率化、離島や過疎地での移動手段の確保につながるとして世界で開発が進められています。
県は、この「空飛ぶクルマ」の導入を目指して長野市でワークショップを開き、自治体の職員などおよそ20人が参加しました。
はじめに日本政策投資銀行の岩本学調査役が、「空飛ぶクルマ」の飛行する仕組みや、国内外の開発状況などについて説明しました。
このあと参加者は、県内でどのように活用できるかグループごとに意見交換し、関東や中京などの都市と県内の観光地を結ぶことで移動しやすくなるとか、災害時の救助に活用できるなどの意見が出されました。
一方で、安全性や騒音などの課題があることも話し合っていました。
上田市から参加した女性は、「観光の発展にもつながると思うので期待している」と話していました。
県は来月、自治体や民間事業者などが参加する協議会を設立し、「空飛ぶクルマ」の導入に向けた議論を進めることにしています。