野生動物の肉を食材に 正しい処理方法の講習会 富士見町

シカやイノシシなど、野生動物の肉を食材として活用するため、衛生的な処理方法を学ぶ講習会が、富士見町で開かれました。

講習会は、農作物への被害を減らすために捕獲した野生動物を、ジビエ料理の食材として活用するのにあたり、適切な処理のしかたを学んでもらおうと日本ジビエ振興協会が開きました。
衛生管理などが適切だとして農林水産省が定めた制度の認証を得ている、富士見町のジビエ用の食肉処理施設には、新たに処理施設の開設を目指している人など8人が県内外から訪れて、協会の講師から食肉の販売ルールや食中毒の発生を防止するための衛生管理などを学びました。
講義を受けたあとは、捕獲されたシカを使いながら、内臓に異常がないか確認することや、毛を丁寧に取り除くことなど、衛生的な処理の手順を見学しました。
日本ジビエ振興協会によりますと、野生動物を食材として利用するケースは増えているものの、自己流で処理されることも多いのが現状だということです。
参加した立科町の男性は「解体方法や衛生管理などが勉強になった。しっかりと認証を受けた施設を作りたい」と話していました。
講師を務めた日本ジビエ振興協会の戸井口裕貴理事は「安心して食べてもらうために、衛生的な取り扱いを身につけてもらいたい」と話していました。