小諸高原美術館 昆虫写真家 海野和男さん写真展

日本を代表する昆虫写真家海野和男さんの写真展が、海野さんが活動の拠点にしている小諸市で開かれています。

海野さんは小諸市にアトリエを構え50年以上にわたって世界各地でさまざまな昆虫を撮影しています。
毎年この時期に小諸市で写真展を開いていて、ことしは国内外で撮影したおよそ60点が展示されています。
中でも目を引くのが、南太平洋のニューギニア島に生息し、世界最大とされているチョウ「アレクサンドラトリバネアゲハ」の写真です。
羽を広げると30センチほどにもなるというメスが森の中を飛んでいる様子や青や黒の羽が美しい羽化したばかりのオスの姿などを捉えています。
このチョウは絶滅が危惧されなかなか目にすることが出来ませんが、海野さんは、去年、何日も同じ森に通い詰めて撮影に成功したということです。
このほか、カブトムシやクワガタの写真を集めたコーナーも設けられ、子どもたちの人気を集めていました。
写真を見た小学4年生の男の子は「いろいろな昆虫の写真が見られて幸せな気分になりました」と話していました。
海野さんは「こんなに大きなチョウがいることをみなさんに知ってほしいです。これからも見たことがないものを見たいという気持ちを大事にして撮影を続けたいです」と話していました。
この写真展は市立小諸高原美術館で来月20日まで開かれています。