北アルプスで遭難者救助 山岳遭難防止常駐隊の結隊式 大町市

本格的な夏山シーズンを迎え、北アルプスで遭難した人の救助やパトロールにあたる「山岳遭難防止常駐隊」の結隊式が大町警察署で行われました。

「山岳遭難防止常駐隊」は、夏山シーズンの北アルプスで、登山者の事故を防ごうと毎年、県がベテランの登山者に委嘱しています。
13日は、大町警察署で結隊式が行われことしも31人の隊員が選ばれました。
式典では、まず、隊員に委嘱状が手渡されたあと、長野県観光部の金井伸樹部長が「新型コロナの影響も少なくなり登山者が増えると予想されます。現場で登山する上での注意点を啓発することがとても重要です」と激励しました。
これに対し、常駐隊を代表して2人の隊長が「隊員としての誇りと使命感に燃え、安全な登山のため活動に専念します」と宣誓しました。
県警察本部によりますと去年7月から8月までの夏山シーズンに県内の山で遭難した人は110人で、このうち65人、率にして、およそ60パーセントが北アルプスで遭難しています。
常駐隊は、北アルプスの北部地区と南部地区に分かれ、北部地区は、13日から後立山連峰付近でことし9月24日まで、南部地区は、13日から槍穂高連峰付近でことし10月10日まで活動するということです。