本格的夏山シーズン “体力にあった山への登山”呼びかけ

本格的な夏山シーズンに入り、登山客の増加が予想されることから、警察は、山岳パトロールなどで遭難の防止を強化するとともに、体力にあった山に登るよう呼びかけています。

県警察本部では、本格的な夏山シーズンに入り、登山客の増加が予想されることから遭難の防止に向けた対策を強化しています。
具体的には、北アルプスなど登山客が多い山では県警の救助隊員が常駐したり、山岳パトロールを実施したりするほか、県内の50か所の登山口に相談所を開設して、登山客へ注意喚起を行うということです。
警察によりますと、去年7月と8月の夏山シーズンにはあわせて110人が遭難し、このうち6人が死亡、1人が行方不明となっています。
ことしに入ってからも遭難は相次ぎ、ことし1月から5日までに発生した遭難件数は100件で、遭難者数は121人にのぼります。
また、ことし遭難した人のうちおよそ45%にあたる54人は、負傷したためではなく、道に迷ったことや疲労、それに、準備不足などが理由で救助されたということです。
警察では夏山シーズンでもこうした傾向は続くと見ていて、自分の体力にあった山を事前に調べたうえで登ることや登山靴などの装備をしっかり準備することなどを呼びかけています。
このほか、ホームページやSNSのツイッターに開設している山岳遭難救助隊のアカウントなどを活用して、登山客への注意喚起を続けています。