小川村住宅浸水 “河川工事の方法が不適切”県が認識示す

今月1日の大雨で小川村の河川工事の現場から水があふれ、住宅の浸水被害が発生したことについて、工事を発注した県は、工事の方法が適切ではなかったという認識を示しました。
県は、ほかの河川工事の方法に問題がないか総点検を始めました。

小川村の鴨ノ尾地区では、今月1日の夕方、大雨で土尻川の水があふれ、住宅あわせて6棟が浸水被害を受けました。
当時、現場の土尻川では災害復旧工事の一環として川を横切る形で盛り土の仮設道路が設けられ、その中に通した11本のパイプで川の水を流していました。
パイプで水を流しきれない場合には、仮設道路を取り壊す計画でしたが、今回は急な大雨で水位が一気に上昇したため取り壊しが間に合わず、仮設道路のすぐ上流で水があふれたということです。
県河川課は、NHKの取材に対し「災害復旧工事をできるだけ早く進めるため出水期に工事を行っていたが、仮設道路の設置や管理に適切でない点があったと考えている」という認識を示しました。
そのうえで、県が発注したほかの河川工事の方法に問題がないか総点検を始めました。