小川村の住宅浸水被害は河川の復旧工事が原因 長野県が調査

1日の大雨で小川村では住宅の浸水被害が発生しましたが、県は、長野建設事務所が発注した河川の復旧工事が原因になったとして調査に乗り出しました。

県によりますと、小川村の鴨ノ尾地区では、1日の午後、大雨で土尻川の水があふれ、住宅の床上浸水が2棟、床下浸水が4棟で確認されています。
この地区の土尻川では去年8月の大雨でも水があふれたため、現在、護岸工事が行われています。
この工事では、重機や資材を運び入れるため川を横断する形で盛り土をして、盛り土の中には川の水を通すためのパイプを11本通しているということです。
県が小川村に設置した雨量計では1日午後5時までの1時間に32ミリの激しい雨が降り、工事現場のすぐ上流では5分間で水位が58センチ上昇し水があふれたということです。
工事を発注した県長野建設事務所は、「県が発注した災害復旧工事が原因と考えられるため調査を行っています。被害を受けられた方や関係する皆様に深くおわびします」とコメントし、原因の究明と再発防止に努めるとしています。