しなの鉄道脱線事故 レール幅広がったことが原因か 長野

今月、上田駅構内でしなの鉄道の回送列車が脱線した事故について、現地で調査を行った国土交通省北陸信越運輸局は、何らかの理由でレールの幅が広がったことが事故の原因となった可能性もあるという見方を示しました。

今月12日、上田駅の構内でしなの鉄道の回送列車が脱線し、けが人はいなかったものの一部の区間が3日間運休し、のべ2万3000人ほどの利用者に影響が出ました。
この事故では、国土交通省北陸信越運輸局が翌日の13日から2日間、現地に職員2人を派遣し、しなの鉄道からの聞き取りやレールの状況などの調査を行いました。
北陸信越運輸局はNHKの取材に対し、調査の結果、レールの幅が広がったことで脱線事故が起きた可能性があるという見方を示しました。
一方、レールの幅が広がった詳しい場所や幅が拡大した理由については、「しなの鉄道で調査が進められている」としています。
しなの鉄道は、今月21日に行った記者会見で、事故原因の判明には1か月から2か月かかるという見通しを示しています。