一般の人の投稿画像で電柱の老朽化を発見 軽井沢町などで実験

一般の人にゲーム感覚で電柱の画像を投稿してもらい、老朽化している電柱を素早く見つけ出すイベントが16日から軽井沢町と小諸市で行われています。

このイベントは、IT企業とNPOが、電柱の老朽化を効率的に見つけ出すための仕組みを構築しようと実験的に行っているものです。
今回、対象となる電柱は、軽井沢町と小諸市のおよそ2500本で、専用アプリを通じて画像を投稿します。
投稿数が多ければ多いほどスマホ決済で使えるポイントがもらえるため、イベントに参加した人たちは、地域を歩き回りながら電柱を撮影していきました。
投稿された画像は、IT企業がAIを使って画像を解析し、電柱にひびやさびがないかなどを判定して電柱を管理している電力会社に結果を伝えます。
また、システムの高度化にもデータを活用するとしています。
電柱の点検は、作業員が1本ずつ目視で確認していますが、住民の参加やAI技術の活用が進めば、効率的に老朽化した電柱を見つけ出して、迅速な修繕などにつながると期待されています。
企画した富士通エネルギー事業部の末岡佑之輔シニアマネージャーは「労働力人口が減少する中で、市民の参加やテクノロジーも活用して、社会課題を解決していきたい」と話していました。