長野 戸隠山で登山の安全祈願祭 観光協会発足90周年

長野県を代表する観光地の1つ、長野市の戸隠山で夏の登山シーズンの安全を祈る祈願祭が行われました。

長野市の北部、標高およそ1900メートルの戸隠山とその周辺の山々は、ブナやミズナラなどの樹木とシラネアオイなどの山野草で美しく彩られ、これから本格的な登山シーズンを迎えます。
7日の安全祈願祭では、戸隠を拠点に活動する世界的な和太鼓奏者佐藤健作さんを先導役に地元の観光関係者や山岳救助隊などのおよそ70人が隊列を組んで戸隠神社の奥社を目指しました。
およそ1時間かけて奥社に到着すると、神職が祝詞をあげる中、一行は静かに目を閉じて社殿に向かって頭を下げ登山者の安全を祈りました。
このあと、かつての登山道の入り口に移動し、その場に用意されたしめ縄をはさみで切って登山シーズンの幕開けを祝いました。
7日は戸隠観光協会がことし90周年を迎えるのを記念して地元に伝わる神楽も披露され、集まった登山客らが優雅な舞を堪能していました。
戸隠観光協会の山口輝文会長は「新型コロナの感染状況が落ち着き外国の方も含め登山者が多くなっています。マナーを守りつつ、まずは安全という心を持って山を楽しんでもらいたい」と話していました。
戸隠山の登山シーズンは11月まで続き、美しい自然だけでなく季節ごとの野鳥なども楽しめます。