容疑者 説得の両親に「『独りぼっち』とばかにしている」

長野県中野市で4人が猟銃や刃物で殺害された事件で、容疑者が自宅に立てこもった際、説得にあたった親に対して語ったことが捜査関係者への取材でわかってきました。

容疑者は4人を襲ったあと、自宅に戻り、母親とおばと立てこもり、自宅内で母親が、電話で父親が説得を試みました。
容疑者は散歩中とみられる村上さんと竹内さんを襲った理由について、「2人が話しながら散歩しているとき、自分のことを『独りぼっち』とばかにしていると思った」と説明したということです。
容疑者は大学を中退していますが、親は「大学時代に『独りぼっち』と言われていじめられ、そのことばに過剰に反応するところがあった」と話しているということです。
母親は出頭するように説得しましたが、「絞首刑は一気に死ねないからいやだ」と拒否したということです。
今月25日の午後8時前後には現場で2発の発砲音が相次いであり、容疑者が猟銃で自殺しようとして2発撃ったが、失敗したということです。
そして、午後8時半すぎ、自宅内にいた母親が「私が撃ってあげる」と言って猟銃を受け取り、持って逃げたということです。
また、おばも翌日の午前0時10分ころ逃げて無事でした。
結局、容疑者は立てこもってから12時間ほどたった26日の午前4時37分、警察に投降して身柄を確保されました。