中学校のファイルサーバーに不正アクセス 生徒個人情報漏えい

伊那市の中学校のファイルサーバーが不正にアクセスされ、およそ400人の生徒の個人情報が漏えいしていたことが分かりました。
市の教育委員会によりますと、これまでに個人情報の悪用は確認されていないということです。

伊那市教育委員会によりますと、今月16日、市内の小学校から第三者が教職員のIDを使ってファイルサーバーに不正にアクセスしたという連絡が寄せられました。
これを受けて市の教育委員会が市内の小中学校あわせて21校を調べたところ、伊那中学校で同じ手口の不正アクセスによってファイルがダウンロードされていたことがわかりました。
ダウンロードされたファイルは昨年度と今年度に在籍するおよそ400人の生徒の名前や、学校生活で配慮が必要な生徒の情報、それに教職員の緊急連絡先だったということです。
市の教育委員会は、これまでのところ、個人情報の悪用は確認されていないとしています。
不正アクセスを受けたファイルサーバーは大手IT企業が提供するもので、市の教育委員会は外部のファイルサーバーに個人情報を保存しないことや、IDとパスワードの管理徹底を呼びかけました。
伊那市教育委員会の笠原千俊教育長は「情報が漏えいした生徒や家族、関係者に深くおわびします。今後、2度とこのような事態が発生しないよう再発防止に努めていく」と陳謝しました。