県産りんごの搾りかすを使ったかばんなど革製品を販売

国内でも珍しい素材の一部に県産りんごの搾りかすを使ったかばんなどの革製品の販売が24日から始まりました。

この革製品は、飯綱町でりんごジュースなどを作る際に生じた搾りかすを有効活用しようと長野市の企業などが開発しました。
24日からこの革製品の販売が始まり、企画した長野市の会社で社長を務める伊藤優里さんや搾りかすを提供する飯綱町の担当者らが県庁で会見しました。
素材は乾燥させたりんごの搾りかすを粉末状に細かく砕き、ポリウレタンなどを混ぜ合わせた合成皮革となっていて、動物の皮を使用していない「ヴィーガンレザー」です。
24日からインターネットで注文を受け付けているのはかばんと財布の2種類で、飯綱町のふるさと納税の返礼品にも採用されています。
りんごを素材の一部に使った革素材の開発は国内では初めてだということで、今後、商品の種類を増やすことにしています。
伊藤さんは、「信州から世界へ自信を持って発信できるアイテムを作っていきたい」と話していました。
また、飯綱町企画課の渋澤陽一課長補佐は、「飯綱町のりんごを広く県内外の人に知ってもらうきっかけにしていきたい」と話していました。