市内の小中学校で美術の「対話鑑賞」を導入 東御

東御市の小・中学校では、自由に感想を言い合いながら美術作品を楽しむ「対話鑑賞」と呼ばれる取り組みを、今年度から始めることになりました。

「対話鑑賞」は、自由に感想を言い合いながら美術作品を楽しむことで、考える力やコミュニケーション能力を養う取り組みです。
東御市は、今年度から、市内のすべての小中学校で取り入れることにしていて、19日は滋野小学校の4年1組で、美術館の学芸員を招いて実演が行われました。
はじめに子どもたちは、洋画家・小貫政之助が抽象的な表現で描いた「蛾」という作品をタブレットなどで鑑賞しました。
そして、学芸員から感想を聞かれると、「山が爆発しているみたいだ」とか、「人の頭に蚊がとまっているように見える」などと、自由に感想を言い合っていました。
女子児童は「同じ絵を見てもいろいろな意見があって楽しかったです」と話していました。
東御市教育委員会の小山隆文教育長は「1枚の絵にもさまざまな捉え方があることや、自分の考えを仲間に伝えるすばらしさなどを知ってほしい」と話していました。
各学校は、2学期ごろから、おおむね月に1回、毎回10分程度の「対話鑑賞」に取り組む予定で、進行役はそれぞれの教諭が務めるということです。