大型連休 県内の山岳遭難18件4人死亡 うち滑落8件

ことしの大型連休の期間中に長野県内で起きた山岳遭難は、去年の期間中と比べて11件多い18件で、このうち4人が死亡しました。

長野県警察本部によりますと、大型連休の期間中の先月29日から7日までに県内で起きた山岳遭難は18件で、去年の期間中と比べて11件多くなりました。
遭難の内訳で最も多かったのは滑落で8件、次いで技量不足の3件でした。
遭難者の数も、去年より14人多い21人で、このうち20人が県外から訪れた人だったということです。
死亡した人は去年より3人増えて4人で、今月2日には北アルプスの前穂高岳の標高2500メートル付近で3人が滑落し、岐阜と大阪の男性2人が死亡しました。
山岳遭難が多かったことについて、県警察本部山岳安全対策課は「天気もよかったことで多くの人が訪れ、遭難も増えたのではないか」としていて、「山の頂上付近には雪が残っている場合もあり、アイゼンなどの冬用の装備を用意してほしい。事前にルートを確認して実力にあった登山をお願いしたい」と呼びかけています。