“信玄が実際にかぶった”「諏訪法性兜」特別公開 下諏訪町

戦国武将、武田信玄が実際にかぶったとされる「諏訪法性兜」が、下諏訪町で特別公開されています。

下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館では、今から450年前の1573年に亡くなった武田信玄が、戦場でかぶったとされる「諏訪法性兜」の実物が特別公開されています。
鉄や革などでつくられたかぶとは幅がおよそ40センチで、前立には金色の角をつけた赤鬼が配され、頭頂部から肩にかけて施されたヤクの毛が印象的です。
このかぶとは元々、諏訪大社が所有し、信玄は軍神として名高い大社の諏訪明神を厚く信仰し、戦勝祈願を行った大社で、このかぶとを借りて戦場に向かったと伝えられています。
また、歌舞伎や浄瑠璃の演目、「本朝廿四考」でもこのかぶとが取り上げられ、信玄の息子、勝頼の許嫁が、かぶとに祈りを捧げて諏訪湖を渡る場面は有名です。
松本市から訪れた50代の男性は「まさか本物を見られると思っていなかったので、感動しています」と感激した様子でした。
博物館の太田博人学芸員は「ことし放送されている大河ドラマでも信玄公がかぶっている有名なかぶとです。興味を持ったら足を運んでほしいです」と話していました。
かぶとの特別公開は今月7日までです。