軽井沢町 G7広島サミットに伴う外相会合開催で厳重厳戒
来月のG7=主要7か国の広島サミットに伴う外相会合が16日から長野県軽井沢町で始まります。
15日の和歌山市の岸田総理大臣の応援演説をめぐっての事件もあり、厳重な警戒が行われています。
G7の外相会合は、軽井沢町のホテルを会場に16日から3日間の日程で開かれます。
去年の安倍元総理大臣が銃撃された事件を受けて要人警護の強化が進む中、15日は岸田総理大臣が選挙の応援で訪れた和歌山市で演説直前に爆発物が投げ込まれる事件もあり、軽井沢町の会場周辺ではテロなどに備えて県内外から集まった警察官が厳重に警備しています。
このうち会場周辺の道路では、期間中、車両や歩行者の通行が規制されているほか、会場に隣接するおよそ240の店舗が入るショッピングモールは要請があって休業しています。
周辺では、通行証を持たない人が規制区域に入ろうとすると手荷物検査を受けていました。
会場の近くに住む70歳の女性は「外出時に遠回りせざるをえず、不便でしたが、きのうには岸田総理大臣の演説で事件があり、やむをえないと思います。警察にはしっかり警備をしてもらって会合が無事に終わってほしいです」と話していました。
岩手県から訪れた33歳の女性は「ショッピングモールで買い物する予定でしたが、休業しているとは知らず、残念です。ほかのところを観光します」と話していました。
外相会合が行われる軽井沢駅の周辺では、市民団体などが会合反対の横断幕を掲げ、「G7によるウクライナへの軍事支援で日本が戦争に加担することになる」などとおよそ1時間にわたってシュプレヒコールをあげていました。
一方で、会合に賛成する立場の団体も会場の周辺で見られ、「ロシアのウクライナへの侵攻を終わらせるためにも会議を成功させるべきだ」などと主張していました。