立山黒部アルペンルート 全線開通 「雪の大谷」に観光客
冬の間、雪に閉ざされていた長野県と富山県を結ぶ北アルプスの山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」が15日、全線で開通しました。
「立山黒部アルペンルート」は、大町市と富山県立山町をロープウエーやケーブルカーなどで結ぶ全長37キロあまりの山岳観光ルートです。
15日およそ4か月半ぶりに全線で開通し、標高2450メートルの室堂ターミナルには外国人観光客などを乗せたバスが次々と到着しました。
観光客は道の両側に高い雪の壁がそびえ立つ「雪の大谷」に足を運び、雪の感触を楽しむなどしていました。
ことしは、暖冬の影響で積雪が少なく、壁は最も高いところで13メートルと、去年の開通時よりもおよそ5メートル低いということです。
アメリカからの観光客は「すばらしい景色です」と話していました。
また、福岡県から訪れた観光客は「大感激です。迫力があってすごいです」と話していました。
アルペンルートを管理する「立山黒部貫光」によりますと、昨シーズンの観光客はおよそ48万人とコロナ前のおよそ半数にとどまったことから観光需要の回復に期待を寄せています。
「立山黒部貫光」の見角要社長は「これまでの3年間はコロナ禍で大変な思いをしました。ことしの予約は好調で回復の兆しがようやく見えてきました」と話していました。