県内の春闘序盤 賃上げは高い水準に 連合長野まとめ
ことしの春闘について、連合長野が序盤の妥結状況をまとめました。
集計した32の労働組合の平均賃上げ額は月額8868円で、比較可能な2013年以降最も高くなっています。
ことしの春闘は、物価高が家計を直撃する中、賃上げの水準や広がりが焦点となっていて、連合長野は、ことし2月、県経営者協会など4つの経済団体に対し、ここ10年で最高水準の賃上げを求めました。
連合長野は12日会見を開き、今月7日までに経営側と妥結した82の労働組合のうち、32の組合の集計結果を明らかにしました。
それによりますと、平均の賃上げ額は月額8868円で、去年の同じ時期の集計に比べ3168円上回りました。
企業の規模別に見ますと、従業員300人以上が8998円、100人以上、300人未満が8891円、100人未満が4864円で、額にばらつきはあるもののいずれも2013年以降最も高くなっています。
およそ半数の組合はいまも交渉を続けているということで、連合長野の根橋美津人会長は「要求の満額やそれを超える回答が出てきている状況は、評価できる。大企業が先行している賃上げの流れを、今後、より規模の小さな企業や非正規の労働者などに波及させていきたい」と話していました。