リニア中央新幹線工事 長野県内で作業員大けがの労災事故2件
長野県内で去年、リニア中央新幹線の工事で公表されている以外にも作業員が骨を折などの大けがをした労災事故が2件あったことが分かりました。
JR東海から連絡を受けた県などによりますと、このうち、南木曽町では去年5月、リニア中央新幹線のトンネル工事の作業場で、クレーンの組み立て作業をしていた男性作業員が、1.5メートルほど落下して胸の骨を折るなどの大けがをしました。
その後、工事は4日間中断され、JR東海は県などに再発防止策を報告したうえで、工事を再開したということです。
また、大鹿村では去年8月、トンネル内で破砕機のメンテナンスをしていた男性作業員が足を踏み外して90センチほど落下して左足を骨折しました。
この事故で工事を中断することはなかったということです。
JR東海は「労災事故は原則、住民や報道機関に発表していない。地元住民への説明は自治体などと相談して適切に行う」と説明しています。