新石器時代などの中国「古陶磁」展 下諏訪町 ハーモ美術館
新石器時代から唐の時代にかけて中国でつくられた陶磁器を紹介する展示会が下諏訪町で開かれています。
下諏訪町の美術館では、新石器時代から唐の時代にかけて中国でつくられた貴重な「古陶磁」と呼ばれる陶磁器、10点余りが展示されています。
このうち、紀元前3000年から2000年ごろの新石器時代につくられたとされる「彩陶双耳大壺」は、黒や赤などの顔料で怪獣や幾何学の文様を描いて焼き固めた薄手の土器で、高度な技法がうかがえます。
また、後漢時代につくられたとみられる「緑釉家屋」は、当時の倉庫を表したものと推測され、死者とともに埋めた「明器」の一種と考えられています。
このほか、唐の時代につくられたラクダの焼き物や龍をかたどった柄を持つ瓶など、芸術性が高く、成熟した中国文化を感じることができます。
美術館の小林匠学芸員は「5000年とも7000年ともいわれる中国古陶磁の歴史をたどるコレクションを間近で楽しんでほしい」と話していました。
この展示会は今月31日まで下諏訪町のハーモ美術館で開かれています。