大学生などの就職活動が本格的スタート 長野で企業合同説明会
来年春に卒業する大学生などの就職活動が1日から本格的にスタートしました。
長野市では企業の合同説明会が開かれ、多くの大学生が参加しました。
来年春に卒業する大学生などを対象とした企業の説明会は、政府が定めたルールに沿って1日から始まりました。
長野市の「ホワイトリング」では、およそ160社の企業による合同の説明会が1日と2日の日程で開かれ、主催者によりますと、1300人余りが参加する見込みだということです。
各ブースでは企業の採用担当者などが会社の概要や事業について説明し、学生たちはメモをとるなどしていました。
来年春に卒業する大学生は大学1年のころから新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた世代で、新潟県内の大学に通う女子学生は「コロナ禍でさまざまな活動が制限される中、経験があまり積めなかったのではないかと不安に感じています。直接企業の採用担当者と話して疑問を解消したいです」と話していました。
千曲市に本社がある食品メーカーの採用担当者は「コロナ禍ですが、人材不足なので例年並みの採用を考えています。不安を抱えている学生には丁寧に説明することで安心してもらえるようサポートしていきたい」と話していました。
今回、長野市での企業の合同説明会を主催した就職情報サイト「マイナビ」によりますと、全国の企業を対象に先月行った調査では、コロナ禍からの経済の回復などを背景に企業の採用意欲は高まっていて、来年春に卒業する大学生の採用人数を「増やす」と答えた企業の割合は文系が前の年より8ポイント余り高い27.7%、理系が前の年よりおよそ7ポイント高い29.8%と、いずれも2年連続で上昇しているということです。
「マイナビ」就職・長野営業部の中西優太部長は「ことしはサービス業を中心に採用意欲が戻り、対面での活動も増えていることが特徴です。コロナ禍でさまざまな活動に制限があった世代ですが、本業の学業で何を頑張ったのかアピールしてほしい」と話していました。