ナウマンゾウの化石の調べ方 中学生が3D画像で学ぶ 信濃町
信濃町の博物館が制作に取り組んでいる、野尻湖で発掘されたナウマンゾウなどの化石の3D画像を使って、地元の中学生が化石の調べ方を学びました。
信濃町にある野尻湖ナウマンゾウ博物館の近藤洋一館長は27日、町立信濃小中学校7年生の理科の授業に招かれ、化石の調べ方について指導しました。
博物館では、野尻湖で発掘されたナウマンゾウなどの化石のうち、県の宝、県宝に指定されている88点の3D画像化に2年ほど前から取り組み、ホームページでも公開を進めています。
生徒たちは、はじめに、タブレット端末で3D画像をさまざまな角度から見たり拡大したりして、化石への理解を深めました。
このあと、県内の測量会社が開発した3D画像の計測プログラムを使って、化石の形や大きさなどの測り方を学びました。
生徒たちは「化石の調査でも時代が進んでいることを実感できた」とか、「自分たちの町で発掘された有名な化石を身近に知ることができた」などと話していました。
近藤館長は「3Dで化石の魅力に触れたら、博物館に来て実物にも接してもらいたい」と話していました。
野尻湖での化石の発掘調査は、コロナ禍で延期が続いていましたが、来月18日から5年ぶりに再開する予定で、地元の小中学生も参加するということです。