長野 佐久市 障害者支援施設での虐待や保育料横領など公表

佐久市は、職員による障害者支援施設での虐待行為や保育料の横領など、問題のある3件の事案を公表しました。

佐久市の柳田清二市長は、17日会見を開き複数の職員による問題となる事案を公表しました。
それによりますと運営する障害者支援施設「臼田学園」で去年、男性職員が利用者1人のほおをたたく身体的虐待を行い、園長が利用者1人の行動をまねる心理的虐待を行ったということです。
市は、すでに職員を別の部署に異動させたほか、園長の異動も検討していて、今後、専門家らによる第三者委員会を設置して検証することにしています。
また、子ども支援課に在籍していた29歳の男性職員は、令和2年度と令和3年度に、窓口で納付された保育料などおよそ28万円を横領していたということです。
職員は夜間金庫に現金を保管する際に入れていた袋から現金を引き抜いたほか、窓口で保育料を受け取った際に現金の取り扱いを記録せず領収書の控えを残していなかったということです。
職員は、全額、市に返済しているということですが、市は、17日付けで懲戒免職にしました。
さらに、市が事務局を務める観光協会などで、消費税や法人税の一部が最大で5年間納付されず、無申告加算税や延滞税を含め、およそ710万円を納付する必要が生じたということです。
柳田市長は来月分の給料を20%減額する意向を示していて、「ご迷惑をおかけし心よりおわび申し上げます。市民の信頼を回復できるよう再発防止に努めていきます」と謝罪しました。