長野県野沢温泉村で積雪99センチ 夜遅くにかけ大雪に警戒
上空の寒気と「南岸低気圧」の影響で、県内の広い範囲では10日夜遅くにかけて雪が降り続く見込みです。
気象台は中部や南部の全域などに大雪警報を出し、路面の凍結による交通への影響などに警戒するよう呼びかけています。
長野地方気象台によりますと、上空の寒気と「南岸低気圧」の影響で、県内の広い範囲では10日夜遅くにかけて雪が降り続く見込みです。
午後5時までの積雪は野沢温泉村で99センチ、飯山市で57センチ松本市で23センチ、飯田市で17センチなどとなっています。
これまでに中部の全域と南部の全域、大町市、池田町、松川村に大雪警報が出ています。
県内では雪の影響で高速道路の一部区間のほか、複数の国道が通行止めとなり、目的地に向かうことができない多くの車が一時、道の駅で待機することになりました。
このうち国道20号では、塩尻市から茅野市にかけて全面通行止めになり、塩尻市の通行止め地点の手前では、国土交通省の係員がドライバーに来た道を戻るよう案内していました。
また、長野自動車道の松本インターチェンジと岡谷ジャンクションの間の上下線も通行止めになったことも重なって、国道20号沿いにある道の駅には一時、30台ほどの車が立ち寄って待機し、通行止めの解除を待ちました。
塩尻市から茅野市に向かっていた50代の男性は「通行止めの解除を待っています。高速道路も通行できないので、どうしようもないです」とあきらめ顔で話していました。
11日夕方までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、長野地域や大北地域の山沿いと中野飯山地域で20センチ、長野地域や大北地域の平地と佐久地域、諏訪地域で15センチなどと予想されています。
気象台は、10日夜遅くにかけて大北地域の平地や中部と南部の全域では大雪や路面の凍結による交通への影響などに警戒するよう呼びかけています。
また、11日にかけて北部と中部の積雪の多い傾斜地では、なだれにも注意するよう呼びかけています。