通園バス「人数確認行わないことがある」約3割 県が緊急点検

静岡県で園児が通園バスに取り残されて死亡した事案を受けて、長野県が県内の保育所や幼稚園などの送迎バスの安全管理について緊急点検を行った結果、乗り降りの際の人数の確認や見回りなどを「行わないことがある」などと回答したのは、およそ3割に上りました。

ことし9月、静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡した事案を受け、長野県は保育所や幼稚園などに対して送迎バスの安全管理に関する緊急点検を行いました。
その結果、バスによる送り迎えをしている保育所や幼稚園など合わせて175施設のうち、乗り降りの際の人数確認や見回りなどについて「行わないことが多い」または「行わないことがある」と回答したのは、およそ3割に当たる51施設に上りました。
県はこの51施設を指導して実際に改善されたことを確認したほか、3億6000万円余りの予算で送迎バスに安全装置をつけるための補助事業を実施することにしています。