長野市公園廃止 議員「個人の特定につながる」投稿動画を削除
長野市が1軒の家からの騒音への訴えをきっかけに、公園の廃止を決めたことをめぐって、市議会の議会運営委員会は、住宅を特定できる情報を動画投稿サイトなどで公開した議員に対し、政治倫理条例に反するのではないかとして説明を求めました。
議員は個人の特定につながり不適切だとして動画を削除しました。
市が廃止を決めた長野市の青木島遊園地をめぐっては、苦情を訴えた住民をインターネットやSNSで特定する動きや一方的に批判する投稿が相次ぎ問題となっています。
19日、市議会の議会運営委員会は、公園の廃止について市などを追及してきた議員が、SNSなどに投稿を行った内容について「政治倫理条例」に反するのではないかとして説明を求めました。
議員は、苦情を訴えた住民をツイッターで「上級国民」、「クレーマー」などと繰り返し発信したり、動画投稿サイトで住宅が特定できる情報を公開していました。
個人の特定につながるという認識があるか問われた議員は、「公開した情報のどの部分が問題なのか明確に指摘されていないので、答えることはできない」などと述べて明言を避けました。
一方で、委員会のあと取材に応じ、「周辺住民にとって必要な情報だと今も思っているが、個人の特定につながり不適切だと思う」などと述べ、動画は削除されました。
市議会の議会運営委員会では、事実関係の確認を続けたうえで、議員への対応について検討するということです。