リニア中央新幹線駅周辺整備計画の概要を飯田市が発表
リニア中央新幹線の駅が、県内で唯一、飯田市に設置されることに伴い、駅周辺の整備を担う市は、交通の拠点や交流の場として活用することを目指すなどとする計画の概要を4日発表しました。
JR東海が品川・名古屋間の開業を目指して工事を進めているリニア中央新幹線では、飯田市の上郷飯沼地区に県内で唯一の駅が建設される予定で、今月22日に起工式が行われます。
4日は、佐藤健市長やデザインを監修している東京芸術大学の北川原温名誉教授などが参加して、計画を進めている駅周辺のおよそ6.5ヘクタールの土地の整備概要についてオンラインで発表しました。
今回は、駅周辺の模型も公開されそれによりますと、リニア中央新幹線を利用して市内外と行き来しやすいように、500台が収容できる駐車場をつくるほか、レンタカーやカーシェアリングのための専用のスペースを確保した交通広場を設けるということです。
また、イベントなどを行える広場を整備するとともに駅と広場を結ぶ通路には、木材を活用したデザイン性のある屋根を設けるということです。
市は、整備費としておよそ91億円を見込んでいて、来年度中の着工を目指しています。
佐藤市長は「模型も使って説明したので、今までよりイメージをつかんでもらえたと思う。地域の玄関口になるので、魅力ある空間を作っていきたい」と話していました。