共産党県委「旧統一教会関連会合に自民県議が政活費使い参加」

共産党長野県委員会は、県議会の自民党会派の議員5人が政務活動費を使って「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会の関連団体の会合などに参加していたとする独自の調査結果を公表しました。

共産党長野県委員会は、11日、県庁で記者会見し、旧統一教会と県議会議員の関連について、過去5年分の政務活動費収支報告書を独自に調査した結果を公表しました。
それによりますと、いずれも自民党の会派に所属する議員5人が、旧統一教会の関連団体が主催する会合などに政務活動費を使って参加していたということです。
共産党長野県委員会の鮎沢聡委員長は「税金から支出される政務活動費が社会的に問題があると指摘されている団体の会合に参加するために使われたことに抗議する。政務活動費の支出を訂正し、返還すべきだ」と話しました。
これを踏まえてNHKが「政務活動費収支報告書」を確認したところ、本郷一彦議員、丸山大輔議員、共田武史議員、竹花美幸議員、丸茂岳人議員の5人が、旧統一教会の関連団体の集会などに参加する交通費などとして、少なくとも1290円から5370円を支出していました。
このうち本郷議員と丸山議員は、NHKが9月に実施したアンケートで、旧統一教会や関連団体との関係性はないと回答していました。
11日、NHKが取材したところ、5人のうち4人が対応し、「旧統一教会の関連団体が主催していたとは知らなかった」などと回答しました。
そのうえで、政務活動費の返還については、3人が「検討する」と答え、1人は「まだ答えられる段階ではない」としています。