高森町に避難のウクライナの9人が一時帰国
ロシアの軍事侵攻を受けてウクライナから高森町に避難している人たちが5日、一時帰国のため町を出発しました。
空手を通じた交流が縁で高森町にはウクライナから女性と子どもあわせて9人がことし5月から避難していました。
避難生活が長引く中、9人は一時帰国することを決め、5日は滞在していた町営住宅で荷物をまとめ、母国に向けて出発しました。
出発前には交流があった人たちなどが見送りに訪れ、支援者の空手団体「禅道会」の小沢隆さんが「危なくなったらすぐに高森町に戻ってきてください」と声をかけていました。
そして、集まった人たちは一行を元気づけようと一緒にウクライナ国歌を歌っていました。
ウクライナに両親を残して弟と2人で避難してきたカテリーナさんは「両親に会って日本であったことなどをたくさん話したいです。今度は平和な旅行で日本に来たい」と話していました。
ウクライナの人たちと交流し、見送りに訪れた40代の女性は「家族を残した母国に帰ることができるので良かったのかなと思います」と話していました。
一行は町が用意したバスで成田空港に向かい、5日夜にはポーランドに向けて出発し、その後、ウクライナに入国する予定だということです。