高森町へのウクライナ避難民9人が一時帰国へ

ロシアの軍事侵攻を受けてウクライナから高森町に避難している女性と子ども、あわせて9人が一時帰国することになり、「安心して暮らせて日本の人たちに感謝している」とお礼のことばを述べました。

空手を通じた交流が縁でウクライナから避難してきているうちの7人が28日、高森町役場で会見を開き、一時帰国をする理由についてウクライナに残してきた体の不自由な母親の介護が必要であることや、避難が予想以上に長期化する中、家族や親戚に会いたいと思うようになったなどと説明しました。
その上で、それぞれが町の人などへの感謝のことばを述べ、このうちユリアさん(35)は「日本にいる間は安心して暮らせ、何も足りないことはなかった。こんなに温かく丁寧に受け入れてくれるところは世界中を探してもないと思う。日本の人たちにとても感謝しています」とお礼を述べていました。
これに対して会見に同席した壬生照玄町長は「情勢は厳しくなっていて心配はつきないが、健康に気をつけて安全に過ごしてもらい、危険があればまた避難してきてほしい」とことばをかけていました。
9人は、来月5日に日本を離れてウクライナの自宅などに戻ることにしています。